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職場改革に、本書が大いに役立つ

損害保険ジャパン株式会社 取締役専務執行役員CIO

SOMPOシステムズ株式会社 代表取締役社長 

浦川 伸一

 三井さんの会社との出会いはまだ2年程度ですが、今ではすっかりIT子会社であるSOMPOシステムズにとって欠かせない存在となりました。

 IT子会社の役員を全員集めて、土曜日にアジャイル開発についての基礎講座をお願いした際、戦略スタッフサービス(三井さんの会社)の戸田社長にプレゼンテーションいただきましたが、私は衝撃を受けました。

 まず、そのバイタリティ。三井さんもそうですが、改革への熱意、実践に裏打ちされた確かな論拠に圧倒されたことを記憶しています。

 次に、システム開発においてはプログラムがなによりも大切だという、IT業界で忘れつつあった、私が最も重視していたことを断言なさっていたこと。設計書がいくら立派でも、プログラムに反映されていなければ、まったく意味がない。だから徹底的に良いプログラムを作ることに全力を尽くすべきだ。そのとおりだと。 

 三点目は、チーム力向上というシンプルな課題を極めてロジカルに鳥瞰なさっていたこと。日本人は本来、チームで仕事することが得意な国民のはずなのですが、いつの間にか奇妙な分業が蔓延し、隣はなにをする人ぞ、といった風潮が職場に蔓延していました。自分に割り振られた仕事をなんとか期限までに仕上げることの優先順位が高まりすぎていたのです。

 アジャイル開発は、欧米から日本に伝わってきた手法という認識も、実はトヨタのTMSがそのルーツであるということを知ると、日本人は本来数名のお互いのステータスを熟知しながら最高のパフォーマンスを出すことに長けた人種であったことを思い出させてもらいました。

 1600名の従業員を抱えるIT子会社に、この手法を徹底的に浸透させることは容易ではないと思いますが、三井さんのこの手法を使えば、2、3年で浸透できると確信し、チャレンジすることにしました。

 成果を語るにはまだ早いかもしれませんが、若手はもちろんのこと、40、50代のベテラン社員がこの手法を習得し、楽しげに語る様を見て、とにかく感動しました。変えることができるのだと。

 精神論だけでは仕事の効率は高まらないし、属人性も排除できないと思いますが、本書ではさまざまなご経験をベースに、その高度なノウハウを解説しており、改めてさまざまな部門や局面で活用できそうなことを実感しました。

 世の中DXの時代ですが、日本人本来の緻密さと人に対する誠意ある気持ちをバランス良く発揮できれば、世界にも類を見ないパフォーマンスを上げることができると確信しています。そんな職場改革に、本書が大いに役立つのではないかと思います。