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Withコロナ時代のシステム開発の仕方がわからない方々へ

SOMPOシステムズ株式会社

常務執行役員 

中里 幸雄

 いきなり、リモートワークが始まりました。新型コロナウィルスの影響で、急遽どこの会社さんにも訪れました「リモートワーク」、Withコロナの時代。 

 みなさんはどうされていますか?いきなり「リモートワーク」になって、部下が仕事をしているかどうか心配で、毎日のようにチャットやTV会議で様子を確認していませんか?あるいは上司への報告がなかなか進まず、お客様へのメールがなかなか出せないで悩んでいたりしませんか?こういった不安でいっぱいの仕事をしていくのは辛いですよね。

 私の管轄する部門では、いきなり、「うちもリモートワークだ」と導入してもなかなか馴染まないことを危惧して1日のプレパイロットと、2週間のパイロットを経て、本格導入しました。導入にあたって下記のような懸念事項がありました。

  • 「リモートワーク」による相互信頼ってどうやって構築するのだろう?

  • 「リモートワーク」では、ITツールを使う人が増えて、いままでのように誰かが誰かを管理する統率型の関係から、フラットでオープンな自律型の関係になるのだろうか?

  • 本当にツール任せにしてうまくいくのであろうか?

 これら懸念への対応案を探るために、パイロット後に「リモートワーク成功のための秘訣は?」とメンバーにアンケートを取ったところ、1位が「仕事の見える化」で、同率1位で「同じ画面を見る」3位が「あいさつをしよう」でした。この結果を見ると、ITツールによる効果もありますが、それだけではうまくいかないと現場が感じていることに改めて気づかされました。

 リモートワーク成功の秘訣として挙げられた「仕事の見える化」「あいさつをしよう」といったエッセンスが本書の至るところに記載されています。もともとはアジャイル開発をどのように実施していくかのヒントが書かれた本書ですが、実は「テレワーク」・Withコロナの時代の働き方のヒントもまたたくさん記載されています。

 最後になりますが、本書には、著者のシステム開発に関する多大なる愛を感じます。大きな愛を持って取り組まないとアジャイルはうまくできないと筆者と仕事を進めていき痛感しているこの頃です。

 アジャイルに幻想を抱く輩が多い中、本書を読み、アジャイルの本質を見極めるとともに、Withコロナの時代の「テレワーク」にも対応した働き方を一緒に行っていきましょう。