非製造職場の改善

ホーム=>グループ見出しページ=>詳細ページ

非製造職場の改善

はじめに

  • ホワイトカラー(事務職) 等、生産(工場)現場以外で働く方々(社員)を対象とした職場の活性化、自律した社員やチームの育成、残業の無いワークライフバランスを実現する働き方、お客様の満足を高める仕事の成果(品質、納期)、この様な全てを満たす為にできる事 (カイゼン)を「MS(トータル・マネジメント・システム)の概念、手法を用いて実現する支援をいたします。

  • 過去5年に渡る自律したアジャイル開発(スクラム)チームの育成、指導の成功経験より理論だけではなく実践的な指導を提供いたします。

  • 戦路スタッフ・サービス(SSS)は、2010年より成功する自律したアジャイル開発(スクラム)チームの育成(体系化された研修プログラム+フォローアップの指導)手法を(株)豊田マ年ジメント研究所とのコラボレーションを通じて確立し、成果を収めてきました。弊社が提供するサービス(研修+指導)はこのTMSやトータルTPSの概念、手法を正しく受け継いだ内容です。

1.TMS(トータル・マネジメント・システム)とは

  • 職場を活性化し成果を生み出すマネジメントです。

  • 「人間性要重」の考え方に基づき、仕事を通じて、遣り甲髪、働き甲髪、達成感を味わい。自己成長、自己実現に繋がる考え方と方法論を学びます。

  • TMSの方法論は、経営的な成果のみを追求するものではありません。経営的成果に至るプロセスを重要視します。個人、集団や組織が仕事のやり方、考え方を変える事で生きがいを感じ、成長していく為の「道標(みちしるべ)」です。

  • TPS(トヨタ生産方式は、皆様にご存知だと思います。TPSは製造の現場を中心にトップダウン的な改善の手法としてトヨタ社内で生まれましたが、生みの親の大野耐一元副社長は、従来のやり方ではなくもっと範囲を広く、手法を変えた改善手法として、トータルTPSを生み出しました。TPSとトータルTPSの違いは、TPSが製造現場のみを対象としたものに対して間接部門まで範囲を広げ、「人と職場の活性化」「職場の見える化」「先行改善」「大部屋」と言った新しい概念、手法を追加しました。が、まだ工場(製造に携わる部門)を中心としたアプローチでした。

  • その後ホワイトカラー等工場以外の部門にまで改善活動や見える化と言った活動が広がりましたが、製造現場や工場と異なり、本社などホワイトカラーの仕事は結果が遅れて現れる為に、解りずらく、考え方は理解できても具体的な実現手法までの道筋が描けませんでした。TMS(トータル・マネジメント・システム)はトータル TPSの概念、手法を継承しつつ、本社部門等のホワイトカラー(事務職)等の社員と職場の活性化を目指した管理・経営の概念です。

.TMSの変遷、進化

.職場活性化活動

職場活性化活動(TMSコア)

  1. 活動の見える化:方針管理、日常管理、仕事の見える化

  2. 職場づくり:コミュニケーション、リーダーシップ

  3. 価値の創造:お客様第一、成果へのこだわり

  4. 改善マインド:ムダを見つける目、整理・整額(2S)、問題解決力

  5. 仕事の品質:統計的なモノの見方・考え方、自工程完結

  6. 利益の創造:利益を生み出す仕組み、生産性の向上

改善マインド

振り返り(KPTボード)

  1. 気づきや問題、課題を付箋紙に書き、Problem(問題)のエリアに貼る。

  2. Problemのエリアに出てきた気づきや問題に対して、Try (対策)を立ててTryのエリヤに移動させる。

  3. 実際にやってみて対策が不十分だった場合には再度、Problem(問題)のエリアに移動し課題を追記する。再度、対策を立て直す。

  4. Problemに対する効果が十分出たと半断できた場合には、Keep(継続) のエリアに移動し習慣化、定着化を図る。

.改善マインド

ムダを見つける目(仕事を3つに分類)

  1. 正味時間(作業):

      • 付加価値を生み出す時間

      • 価値を生んでいる行動

  2. 付帯時間(作業):

      • 正味時間(作業)を行う上で必要な行動(段取り)

      • 価値は生んでいないが必要な行動

  3. ムダ(作業):

      • 付加価値を生む時間でもなく、準備をする時間でもない何も価値のない時間

      • まったく必要のない行動

.7つのムダ

7つのムダ

1.作りすぎのムダ

      • 売れないかもしれないのに材料が安いからと言って作る

      • パンフレットを多く作ると単価が下がるので必要以上に多く作る

2.手待ちのムダ

      • 自分の受け持ちが無く仕事を待って居る

      • お客様が来ないからと言って何もせずに待って居る

3.運搬のムダ

      • 通勤鞄の中に必要なもの以外を入れて毎日運んでいる

      • お客様のテーブルに注文の料理を届けて、帰りに食べ終わったお皿を引かずに帰ってくる

4.加工そのもののムダ

  • 使う目的5か1月後でない、資料に時間を掛けて作成する

5.在庫のムダ

      • 少ししか使用しないのに、今後も使うかもしれないとまとめ買いをする。

      • 起用価値の少ないドキュメントや資料を沢山作成して誰も利用しないサーバーに保管している

6.動作のムダ

  • 会議で間違えて違う会議室へ行ってしまう

  • 必要なドキュメントが入っているサーバーの中を探す動作

7.不良を作るムダ

      • お客様の要求を満たすサービスが出来ずクレームが来た

      • お客様に商品を提供した後、クレームが来て返品になった

改善マインド

5S「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」

  1. 整理:

      • 必要な物と不必要な物を分け、不必要な物を捨

  2. 整頓:

      • 必要な物が直ぐ取り出せる様に置き場所、置き方を決め、表示を確実に行う

  3. 清掃:

      • 常に掃除をして、職場を清潔に保つ

  4. 清潔:

      • 整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持する

  5. 躾(しつけ):

      • 決められたルール、手順を守り、決められた通りに実行できる様に習慣付ける事

戦略スタッフ・サービスが提供するカリキュラム

TMSとスクラム

アジャイル開発手法はTPS(トヨタ生産方式)から発想を得たと各種アジャイル開発の紹介本に記載されていますが、TPS(トヨタ生産方式)の思想がいろいろ流用されております。アジャイル開発手法を良く理解し、その心を求めるには本家のTPS・TMSの思想、手法の理解が実際にアジャイル開発を成功に導く早道です。ここではTPS・TMSとアジャイル開発のスクラムについて少し関連性を紹介します。

アジャイル開発の考え方の基本 = TPS・TMSの考え方

    1. リソースは有限で、まずリソースが前提

    2. 繰り返しのフィードバック(イタレーション)が品質を向上

    3. 常にカイゼンしながら仕事を行う

    4. 仕掛(在庫)を持たず流れを造り(整流化)J1T(ジャスト・イン・タイム)で提供

    5. 人間性(個人)尊重でコミュニケーションを大事に考える

    6. 見える化での情報の共有

    7. 一人多役(多能工)の自律したチームで作業を行う

    8. 顧客要求からのプル型での生産(作業)

スクラム手法で紹介されている手法 =TPS・TMSと同種の手法

  1. スタンドアップ・ミーティング

  2. 振り返りでのPT K

  3. ベロシティーを平準化